アイシャドウの色味については過去にも色々とお話してきましたが、今日は、配色について、こんなお話を。
皆さんは「補色の関係」というのをご存知でしょうか。
補色の関係とは、正反対の性質を持つ2色の関係のことをいいます。
この補色の関係にあたる2色は、重ね合わせると、お互いの色味を打ち消しあい、隣り合わせると引き立たせ合うという効果があります。
メイクにおいて、この補色の関係を知っておくというのは、とても大事なことです。
代表的な、3つの「補色の関係」
補色の関係にあたる代表的な2色を挙げてみましょう。
・赤と緑
・オレンジと青紫
・黄色と紫
では、それぞれについて、更に詳しく説明していきます。
赤と緑
肌の赤味を消すためのグリーン系の下地クリームは、この補色の関係を取り入れたアイテムです。重ね合わせているので打ち消し合うのですね。
赤と緑を使った配色で最も有名なクリスマスカラー。これは隣り合わせると引き立たせ合い、賑やかな配色になる傾向を取り入れています。
アイメイクでこれをとりいれるとしたら、赤系のアイシャドウを上まぶたに、グリーン系のアイシャドウを下まぶたに入れたりして、(もしくは上下を逆にする)華やかなアイメイクに仕上げることができます。
しかしながら、赤のアイシャドウを持っていない方も多いですし、赤と緑をそのまま目元に使うのは抵抗があるかもしれません。
そんな時は、それぞれのトーンを明るくして使ってみたり、暗くして使ってみたりするとよいでしょう。
つまり、ピンクと黄緑という配色や、ワイン色とモスグリーンという配色です。
このような配色ならば、上まぶたと下まぶたに使ってみても、さほど抵抗なく馴染むと思います。
オレンジと青紫
青っぽくなったクマに使うオレンジ系コンシーラー。これも補色の関係を取り入れたアイテムです。
オレンジと青紫も、アイメイクに取り入れられる配色ではあります。
そのままの原色に近い2色を、それぞれ上下まぶたに配色してもOKですし、トーンを変えて、薄いオレンジ&薄い青紫、ブラウンに近い濃いオレンジ&ダークな青紫、
といった配色にしてもよいでしょう。
黄色と紫
紫っぽいクマに使うイエローコンシーラー。これも補色の関係を取り入れたアイテムです。
また、アイロジックでよく使っているイエローのコントロールカラー。これも肌のくすみを打ち消すために、補色の関係を取り入れたアイテムです。(くすみというのは、肌の上に紫のベールを薄くかけたような状態なのです。)
これも同じく、上下まぶたそれぞれに塗り、アイメイクに取り入れてもOKな配色です。
補色をメイクに取り入れる際の注意事項
補色の関係をメイクに取り入れると、それぞれの色が引き立ち、簡単に華やかな印象のメイクを仕上げることができます。
しかし、ある部分では注意して使わないと、思わぬところでデメリットが発生してしまうことも。
例えば・・・
・グリーン系のアイシャドウを使ったら、
→目の充血が目立ってしまった。
→赤いニキビが目立ってしまった。
→目立たせたくないはずの唇の赤味が目立ってしまった。
・黄味の強いゴールドのアイシャドウを使ったら、
→目の下の紫色っぽいクマが目立ってしまった。
・紫系のアイシャドウを使ったら、
→白目の部分が黄色くくすんで見えてしまった。
などというように、もともと目立たない、目立たせたくないちょっとした色味も、補色を隣り合わせることで、目立ってしまうという逆効果も起こりえるのです。
上記のような注意事項もふまえながら、うまく補色の関係をメイクに取り入れて行きましょう。
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札幌を拠点に活動するメイクアップアーティスト。
2006.4月にメイクサロン&スクール「AiLOGIC」を設立。その後、2014.4月より「Ai TERANAGANE make up studio」としてリニューアル。
同時に、コスメブランド「Ai TERANAGANE」を立ち上げる。
スタジオ運営の他に、テレビ・映画・雑誌・CM等のヘアメイクも多数担当。芸能人・タレントなどのヘアメイクも手掛ける。専門学校や各種企業にてメイク講師を勤める傍ら、メイクセミナーやイベントなどの主催も行う。活動拠点である札幌以外に、日本国内主要都市及びロサンゼルス、サンフランシスコ、シンガポールでもセミナーやイベントを開催。学生や後輩を育成し、業界を盛り上げていくためのイベント企画も行い、ブライダル業務や化粧品開発、コラム&メルマガ執筆等、多岐に渡って活動中。
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