みなさん、こんにちは。2023年に入り、なんだかあっという間に1月も中旬に差し掛かりまして。師匠も走る12月なんて言いますが、個人的には1月も結構あっという間に終わってしまう印象です。
《オーダーメイドコスメSTORE OPEN!》
正月休みが明けると、私たちの業界では成人式のお仕事がすぐに訪れます。
そして、新年会などでお着物を着てお出かけになられる方も多いので、そのようなお客様のヘアメイクや、新年を迎えて心機一転、メイクレッスンを受けよう!という方も多く、1月はあっという間に過ぎていきます。
そして弊社ごとではありますが、1月末で今のスタジオの場所を離れ、2月からは新しい場所に移転することもあり、なにかと慌ただしい日々を過ごしています。
さて、前置きが長くなりましたが、今日は「涙目」のお悩みにまつわるコラムをお届けします。まずは、公式ラインにて定期的に開催している100%企画にて、先日お寄せ頂いたご質問をご紹介いたします。
《question》
更年期のせいか目の潤いがなくなり、ドライアイにより涙が増え、アイメイクが滲んでしまいます。ウォータープルーフのものや、アイラインの上からネイルのように塗って落ちないようにするコートのようなものなど、色々試しましたが、全く効果ありません。
最近は、どうしてもメイクをしたい時にしかしていません。メイクをすることで目に刺激を与えるようで、毎日アイメイクをすると、涙で目の周りが痒くなってくるのもあります。メイクが好きなので本当は毎日したいのですが、残念です。
目医者にも行きましたが、アイメイクを控えるようにということくらいで、特に何か目の病気があるわけではないようです。元々普通肌で敏感ではなかっただけに、右往左往しています。
色々な例をご存知かと思い、相談させていただきました。何かアドバイスありましたら、教えていただけませんか。よろしくお願いいたします。
こちらのご質問者様へは、個別にも回答を送らせて頂いたのですが、同じように悩まれている方も多いのではと思い、こうしてコラムへの掲載もさせて頂くことに致しました。
以下が、回答文になります。長くなりますが、ぜひお読みくださいませ。
ベースメイクにおいて気を付けること
涙目や目の痒みに悩まれている方は意外と多く、季節の変わり目や、冷気によるもの、乾燥によるもの、ハウスダストなどのアレルギーだったり、原因は様々です。
対策として、アイライナーコート(ネイルのように塗って落ちないようにするもの)などを使うのも一つの方法ですが、はじめに基本的なこととして、ベースメイクにおいて気をつけるべきことを挙げていきます。
涙目になってもアイメイクが崩れにくい状態をキープするためには、ファンデーションやフェイスパウダーを目のキワまで塗ることが大事なポイントになってきます。
ただし、メイクをしている最中から涙が溢れ、目の周りにベースメイクが乗らない時は無理しないでください。そんな時は、フェイスパウダーだけ乗せておくのでもOKです。
目周りのベースメイクがゼロの状態だと、瞳に溜まった涙が堰き止められることなく、すぐ目周りの皮膚に広がっていってしまうので、アイメイクも同時に崩れてしまいます。
しかし、目周りにベースメイクが施されていることで、瞳に溜まった涙が、ブワーッと目周りの皮膚に広がるのを留めてくれる役割があります。
ベストなのは、ファンデーションとフェイスパウダーがきちんと目周りについている状態。アイシャドウも乗っていると尚良いです。難しいときは、ファンデーションを省いて、フェイスパウダーだけでも乗せておきましょう。防波堤の役割を担ってくれるので、被害を最小限に抑えることができます。
ベースメイクは、スポンジやパフを使って、キワまで優しく、擦らず、丁寧に塗りましょう。指やブラシ塗りは、通常ならOKなのですが、目元の摩擦を最小限に抑えるためには、スポンジやパフを使うのがおすすめです。
アイメイクにおいて気を付けること
アイメイクは、涙が滲んでしまっても、汚く見えないようにしておくこともポイントです。
アイシャドウに関しては、明るめの色のラメが入っているものを選びます。ラメは、涙で滲んでも、マットやパールよりも汚く見えない質感です。
アイライナーですが、涙などの水分に強いのは、リキッドタイプよりもペンシルタイプです。特に、数秒でピタッと肌に密着するジェルペンシルタイプは水分に強いので、選ぶとしたら、ジェルタイプがおすすめです。
マスカラに関しては、まずは繊維入りは避けること。微細な繊維が瞳に刺激を与えてしまうこともあるので、繊維が入っていないものを選びます(ロングタイプ、ロングラッシュタイプを避ける)。
また、お湯で落ちるタイプのマスカラも、アルコールに似た成分を多く含むことがあるので、それに反応して涙が出てしまうという方もいらっしゃいます。お湯落ちタイプも避けた方が無難でしょう。
涙の影響を最小限にするため、まつ毛カールはしっかりと。
日中、涙が出てしまった場合は、手で押さえたり、擦らないようにしましょう。
ベストなのは、綿棒を目頭部分に当てて、余分な涙を吸水してあげる方法です。
プラスアルファで検討の余地があるもの
ちなみに、以下はプラスαで、可能性として考えられる対策です。好みも嗜好もそれぞれですので、そういう方法もあるのね、くらいに思って頂ければと。
一つ目は、まつ毛パーマです。
ビューラーをかけている最中に目が乾いて涙がでてしまったり、どんなにビューラーで上げても、涙によってまつ毛が下がってしまったり、ということも、今まであったかもしれません。
それであれば、まつ毛パーマにトライするというのも一つの方法です。涙に濡れてもカールが取れないので、アイメイクの崩れも軽減されるでしょう。
ただ、昔より薬剤も技術も上がったとは言え、目元付近でパーマをかけるのが不安な気持ちもあるかと思いますので、あくまでも、そういう方法もある、というだけです。
次に、アイラインのアートメイクです。アートメイクに関しては賛否あるかと思いますし、恐怖心もあるかと思います。
私個人的にも、積極的にお勧めすることはないのですが、例えば、年齢を重ねて手元が見えにくくなり、アイメイクができなくなってしまったという方や、同じく涙目がひどく、アイメイクができなくなってしまったという方、あるいはお仕事上、汗を大量にかくのでメイクができない…でもメイクしたい!という方にとっては、アイラインのアートメイクはアリだと思っています(眉毛のアートメイクとなるとまた話は別ですが)。
アイラインがアートメイクで入っていれば、あとはちょっとラメアイシャドウを乗せるだけでも、目元にメイク感が宿ります。考え方次第ではありますが、そういった方法もあるんだと知っておくだけで、少し気持ちが軽くなったりしますよね。
少しでもご参考になれば幸いです。
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札幌を拠点に活動するメイクアップアーティスト。
2006.4月にメイクサロン&スクール「AiLOGIC」を設立。その後、2014.4月より「Ai TERANAGANE make up studio」としてリニューアル。
同時に、コスメブランド「Ai TERANAGANE」を立ち上げる。
スタジオ運営の他に、テレビ・映画・雑誌・CM等のヘアメイクも多数担当。芸能人・タレントなどのヘアメイクも手掛ける。専門学校や各種企業にてメイク講師を勤める傍ら、メイクセミナーやイベントなどの主催も行う。活動拠点である札幌以外に、日本国内主要都市及びロサンゼルス、サンフランシスコ、シンガポールでもセミナーやイベントを開催。学生や後輩を育成し、業界を盛り上げていくためのイベント企画も行い、ブライダル業務や化粧品開発、コラム&メルマガ執筆等、多岐に渡って活動中。