様々なメイク研修予定を組んでいるので、
なかなか自由に動ける時間は少なそうですが、
出来る限り有意義な研修になるよう計画を進めています。
さて、早速今日の本題に入ります。
今日は、「時間が経っても美しいままの口元」をテーマにお話していきます。
メイクの中でリップメイクが与える影響は大きく、
それをするとしないとで、メイクの完成度がぐんと変わります。
眉毛が知性、目元が意志、頬が温度を表現するとしたら、
口元は女性らしさを表現するパーツです。
余談ですが、こんなエピソードがあります。
白無垢、花嫁衣裳に合わせた花嫁和化粧。
伝統的な和装メイクというのは、
肌を白く、眉を太く、頬紅をこめかみに、といように、
現代のメイクとはかなり違った手法で行います。
ゆえに、そういった伝統的な和装メイクをされる方が
減ってきたのも現実ですが。
この伝統的な和装メイク、
見慣れていないこともあり、仕上げている途中までは、
なんだか滑稽なメイクに見えてしまいます。
まるで白い犬に眉毛を描いたような。
しかし、最後の段階で赤い紅を口元に乗せると、
一気に美しい品のある女性に仕上がるのです。
この口元の赤がもたらす力というのは、
本当に大きいのだと思い知らされます。
さて、そんなパワーを持つ口元メイクですが、
塗ったすぐ後はいいけど、
時間が経っても綺麗なままキープするのが難しいという声をよく聞きます。
確かに、口元に使う化粧品、口紅やグロスというのは、
メイクの中で唯一、ペタペタした状態で仕上げる部分です。
ベースメイクもアイメイクも、
サラサラした状態で仕上げるのが大事なのに、
リップだけは違うのです。仕上がりはペタペタした状態。
常に動く部分なので、そうでなければいけないのです。
ですから、
摩擦によって取れてしまったりするのは仕方の無いことです。
そうなると、まずは、口元メイクを長持ちさせるための
仕草、所作にも気をつけなければならないのは言うまでもありません。
唇を舐めない、飲食の際の所作に気をつける、などなど。
それを念頭に置いた上で、以下の点にも気をつけてみてください。
■この後、食事に行かれるという場合。
食事をしても綺麗な口元をキープするのに最も大事なのは、
実は、飲み物を飲むとき、食べ物を食べるときの所作だったりします。
最大限に口元を汚さず、口元を拭き取らなくても大丈夫な食べ方をされると、
さほど口元メイクは崩れずに済みます。
芸能人がテレビなどで食事をする所作をぜひ参考にしてみてください。
それに加えて、あまりグロスなどで
ツヤツヤにしすぎない方がいいでしょう。
どちらかというとマットタイプの口紅で仕上げるようにしてみてください。
また、どうしても食事の際に口元メイクが取れてしまうという場合は、
最初から、唇と同じ色の口紅をチョイスしておくのも一つの方法です。
濃すぎる赤やローズ、薄すぎるベージュなどを塗るよりは、
取れてしまったときも汚く見えない便利な色です。
一般的にはこのような色がお勧めです。
http://xc531.eccart.jp/e487/item_detail/itemId,182/
http://xc531.eccart.jp/e487/item_detail/itemId,181/
■長時間、人前で話さなければならないという場合。
多くの方が経験されたことがあると思いますが、
長時間、話し続けると、
口角のところに白いモヤモヤが溜まってたりしませんか？
特に口紅をしっかり塗っている時は、
長時間話し続けた後、口角に口紅が溜まってしまうことがあります。
私自身も人前で話す機会がやはり多いので、
特に近距離で顔を見られる場合には、そこらへんにも気を遣います。
そのような時は、口紅を塗る前に必ずリップクリームをたっぷり塗ります。
そして、一度ティッシュオフをします。
そうすると、口元に付いてしまっているファンデーションがまずは取れます。
これが結構大事。
そして、もう一度リップクリームを塗ります。
そしてから、あまり濃すぎない色の口紅をチョイスして、
口角をはずして塗っていきます。
口角に塗らなくてもおかしく見えない色をチョイスすることが大事なのですが、
こうしておくと、長時間話し続けた後も、口角が汚く見えることがありません。
ぜひお試し下さい。
■唇がかなり乾燥している場合。
これは言わずもがな、
普段からのリップケアをまずは気をつけなければならないのですが、
唇が乾燥している状態でグロスたっぷりのツヤツヤリップに仕上げると、
時間が経った時に、唇表面の角質がふやけてきて、
グロスの油分の中に余分な角質が
白くモヤモヤと浮いた状態になってしまいます。
よくこの状態を、「グロスが唇に合っていない」と勘違いしてしまう人が多いですが、
そうではなく、余分な角質がふやけて浮いているだけです。
なので、唇が乾燥している日は、
（特に日中あまりお直しできないという日は）
グロスでツヤツヤに仕上げるのは避けるようにしましょう。
だからといってマットな口紅も乾燥した唇には塗りにくかったりするので、
口紅とグロスを混ぜてから塗り、
仕上げにティッシュオフをして余分な油分を取り除いておくというのがベストでしょう。
以上、多くの方が思い当たる節があるであろうケースを挙げてみました。
ぜひご参考になさってくださいね！
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