衣裳製作からヘアメイク、モデルにいたるまで、
全て自分たちで行い、本番に挑んでいる姿には心から感動しました。
私が指導したエアブラシも使いこなしていて、
ショーを見ながら心の中でガッツポーズ。
緊張しながらも必死に頑張っている姿を見るのは、
私にとっても刺激になります。
さて、今日は、
読者様から頂いたある一通のお便りをご紹介します。
＊ ＊ ＊
こんにちは。いつも楽しくメルマガを拝見しています。
今日は、ちょっと質問したいことがありメールしました。
重要なことではないので、お時間のあるときにでも
先生のご意見が伺えれば幸いです。
お聞きしたいのは、電車の中でのメイクです。
30代の私はさすがにできませんが、
特に若い子は平気で電車の中でメイクしますね。
私はどんな風にメイクするのかわくわくしてしまうのですが、
中にはとても不愉快そうに見てる人もいます。
私はそれほど他人の迷惑にはなっていないと思いますが、
自分の美意識の問題かなと思っています。
口紅などは、私もさっと塗ってしまうこともあり、
なるべく気をつけたいと思いますが、
一度平気になると癖になってしまうものですね。
先生は電車内のメイクについてどのように考えていらっしゃいますか？
くだらない質問でごめんなさい。
これからもメルマガを楽しみにしています。
＊ ＊ ＊
ということで、今日は電車内のメイクについて、
私なりの考えを書いていこうと思います。
全然くだらない質問であるとは思いません。
自分を客観的に見るという点において、
とても重要なことだと思います。
私の意識の中では、やはり人前でメイクをするというのは、
出来る限り避けたい行為です。
身支度は自宅の中でするものであり、
外出する前に済ませておくべきことです。
家を一歩出れば、
いつ何が起こるか、
いつ誰と出会うかわからない外界です。
せっかく、メイクという手段で、
オンとオフと切り替えることができる女性に生まれたのですから、
そのオンとオフのスイッチの切り替え最中を、
他人に見せる必要はありません。
同性のメイクに興味があって、
そういう目線で見ていたら確かに楽しいかもしれません。
芸能人がテレビでメイク中を公開するのも、
視聴者が興味のあることだからでしょう。
しかし、目の前でメイクを始めるということは、
目の前で着替えを始めるのと同じことです。
目の前で歯磨きを始めるのと同じことです。
目の前でひげ剃りを始めるのと同じことです。
この光景を見て、不愉快に思う人はやはり多く存在するでしょう。
不愉快に思うということは、
やはり大なり小なり迷惑行為にあたると考えなければなりません。
人前で躊躇無くメイクをする、
特に電車内でメイクをする人というのは、
結局は、他人の視線を全く気にしていないということになります。
車内でメイクをしている自分を、
客観的に見る事が出来ていないのでしょう。
しかし、美しく磨かれるためには、
主観だけではなく、客観的に自分を見なければなりません。
車内でメイクをするという行為を、
客観的に見ることができないうちは、
客観的に自分を見て、
美しいメイクをすることも難しいでしょう。
美しい人というのは、
１対１で相手と話していたとしても、
その相手からの目線だけではなく、
周りの第三者の視線も気にする習慣を付けています、
つまり、会話の相手が正面にいたとしても、
自分の真後ろからの視線にも気を遣うということなのです。
そんなに気を遣っていたら、
ストレスが溜まってしまいそうと思うかもしれませんが、
そんなことはありません。
意識は継続すると習慣化するのです。
このメルマガを読んで下さっている読者の皆さんは、
車内でのメイク、しないで下さいね。
常に自分を客観的に見て、
その行為が美しいのか、美しくないのかを問いながら、
女磨きをしていきましょう。
もちろん、２４時間ずっとそうしなきゃいけないわけではありません。
あくまでも、「オン」の時です。
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