さて、今日は口紅の色選びについて、こんなお話。
私自身、仕事で使う口紅の色はだいたい６０色程揃えています。
その６０色全てをまんべんなく使うかと言われれば、
そうでもありません。
使う頻度が高いものもあれば、低いものもあります。
なぜ６０色揃えているのかの理由は、
あらゆるメイクに合うリップを選ばなければならないためです。
また、仕事柄、いろんなメーカーや色を試すことが多いので、
おのずと持っている量が増えてくるというのもあります。
しかし、そんな６０色の中から、
「必要最低限の３色を選びなさい」と言われたら、
私は 赤 黄 白 を選びます。
赤は本当に純粋な真っ赤。
黄色も純粋な真っ黄色。
白も純粋な真っ白。
それに加えて、透明グロスが１つあれば、
まぁなんとか乗り切れるでしょう。
さて、この赤と黄と白の３色。
どれも全て使いにくそうな色じゃないかと思われがちですが、
もちろん単品で使うわけではありません。混ぜて使うのです。
そうすると、だいたいの色味は作れます。
例えば、
・赤＋白 ＝ ピンク
ですが、赤と白で作ったピンクは肌に馴染まない可能性があるので、
そこにほんの少しだけ黄色を足します。
そうすると、サーモンピンクの出来上がりです。
・赤＋黄 ＝ オレンジ
ですが、オレンジ味が強すぎる場合もあるので、
そこのほんの少し白を足します。
そして、これら３色の配合バランスを変えれば、
無限の色数を生み出すことができます。
さらに透明グロスを混ぜれば、透明度の変化をつけることができ、
質感にもバリエーションが生まれます。
しかしながら問題は、パール感を持つものが無い、ということです。
この場合は、
パール味の強いアイシャドウの粉を砕いて混ぜることで、
その問題はクリアです。
ちなみに、赤以外の黄と白の口紅はどこで入手できるのか？
という問題ですが、もちろんアイロジックでも取り扱っています。
黄色リップ
http://xc531.eccart.jp/e487/item_detail/itemId,254/
白リップ
http://xc531.eccart.jp/e487/item_detail/itemId,192/
一般のショップでは入手しにくいと思いますが、
舞台用化粧品や、プロ用化粧品が販売されているところなら、
わりと簡単に入手できるでしょう。
と、このようにして考えると、
なにもそこまで無理して、
最低限の道具でメイクしようと考えなくても・・・
と、思うかもしれません。
しかし、大切なのはそこではありません。
私が言いたかったのは、
「赤、黄、白の３色さえあれば、
本当はどんな色でも作れるんだという、化粧品本来の姿」
なのです。
巷には、本当に多くの化粧品が溢れかえっています。
いろんな名称、売り文句、色の名前が付けられています。
もはや、日本語で英語でもない商品などは、
まったく意味不明で覚えることも出来ないのが現状です。
しかし、化粧品の本来の姿というのは、
赤、黄、白の３色さえあれば、
それだけで数多くのバリエーションを作れるんだということです。
ちなみに、その３色にもう１色追加して４色選んでいいよと言われたら、
茶色の口紅を追加します。
そして、５色選んでいいよと言われたら、
ラベンダー色を追加します。
決して、よくあるようなサーモンピンクや、
ベージュではありません。
そういった使いやすい色というのは、
簡単に作れてしまうからです。
化粧品の在り方というものを、今一度考えてみて下さい。
それだけでも、メイクに対する意識が、ぐっと変わってくるはずです。
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