さて、今日はペンシルアイライナーについてのお話です。
アイラインを初めて引いてみようと思ったときに、
まず手始めに買ってみたのが、
ペンシルタイプのアイライナーだったという方は多いかと思います。
色味はだいたいブラックかブラウンでしょう。
ペンシルアイライナーがアイライン初心者にもお勧めとされる理由は、
多少ガタガタになってしまっても、
綿棒でぼかしたり薄くしたりできるというメリットがあるからです。
これが、リキッドアイライナーやジェルアイライナーだと、
目尻をキリッと上げたり、濃いアイラインを描けるかわりに、
一度引いてしまったら修正しにくいという難点があります。
さて、このペンシルアイライナー。
初心者向けと言われて買ってはみたものの、
やはり使いこなせずに終わってしまったという方も少なくないようです。
その理由としては、
・うまく色が乗らなかった
・下まぶたの黒ずみが気になるようになってしまった
の二つが多く挙げられます。
では、その原因を詳しく見ていきましょう。
まず、ペンシルでアイラインを引こうと思ったのに、
うまくペンシルの色がまぶたにのらなかったという場合、
考えられるのは、
・買ったアイライナーの芯が硬かった。
・アイシャドウをたくさん塗っていて、ペンシルの色が乗りづらかった。
・ペンシルのキャップを閉めないまま置いてあり、
芯先が乾燥してしまっていた。
などが考えられます。
それぞれの解決策です。
・買ったアイライナーの芯が硬かった。
→ペンシルアイラインの芯が硬いと、
どうしても皮膚への着色がしにくいというデメリットが生まれます。
ではなぜ芯が硬いペンシルアイラインが存在するのかというと、
それはにじみにくいというメリットがあるからです。
反対に、芯の柔らかいペンシルアイライナーは、
皮膚への着色が容易であるかわりに、
滲みやすいというデメリットを持ち合わせています。
どちらにしても一長一短ということです。
しかしながら、どうしても皮膚への着色が困難な場合は、
芯の柔らかいペンシルアイラインをチョイスして引き、
その上からアイシャドウをかぶせるなどの
滲み防止対策をされるのがベターでしょう。
ちなみに、芯が硬いペンシルアイライナーについては、
ライターの火を使って芯の部分を少し温めて溶かし、
その状態でアイラインを引くというテクニックもありますが、
温め具合を間違ったら火傷につながる場合もあるので、
あまりお勧めは出来ません。
・アイシャドウをたくさん塗っていて、ペンシルの色が乗りづらかった。
→アイシャドウを重ね塗りして、
粉分がまぶたに多めについていると、
その粉分が邪魔をして、アイラインがうまく引けないことがあります。
少し引いては芯先をティッシュで拭き、
また少し引いてはシャープナーで削り・・・
という繰り返しをしなければならなくなります。
そのようにして引いてもいいのですが、
時間がかかるばかりでなく、結局は面倒臭さに負けてしまうのが落ちですので、
アイシャドウを多めに塗る場合は、
ペンシルタイプよりリキッドタイプかジェルタイプをお勧めします。
・ペンシルのキャップを閉めないまま置いてあり、
芯先が乾燥してしまっていた。
シャープナーで削れば問題はないのですが、
これは対策としてはキャップをきちんと閉めておくということしかありません。
ただ、意外と盲点だったりする部分なので、
常にキャップを閉めずに置いてある方は要注意です。
次に、ペンシルアイライナーを使うと、
どうしても下まぶたに黒ずみが滲んでしまうという場合。
考えられるのは、
・まつ毛の隙間を埋めすぎている。
・マスカラを塗っていない。
・芯の柔らかいタイプを使っているのに、
上からアイシャドウを乗せていない。
などが考えられます。
では、それぞれの解決策です。
ペンシルアイライナーは、実はまつ毛の隙間を黒く埋めるのには適していません。
まつ毛の隙間をペンシルアイラインで埋めると、
高い確率で下まぶたに滲みます。
ですので、ペンシルアイライナーは、
まつ毛の隙間を埋める必要の無い人向きとも言えます。
まつ毛よりも上はペンシルアイライナーでラインを引いたとしても、
まつ毛の隙間部分は、
リキッドアイライナーに持ち替えて隙間を埋めるのがベスト。
そして、黒ずみの原因がペンシルアイライナーだった場合ですが、
マスカラを塗らないということも、
実は下まぶたの黒ずみをつくる原因になる場合があります。
ペンシルアイライナーだけ引いて、
マスカラは省いているという方は要注意です。
ペンシルアイラインでラインを引いたときに、
芯の塊が微量でもまつ毛についたままになっていると、
それが時間が経った時に下まぶたに黒ずみを作ってしまうのです。
そういったものはマスカラを塗れば解消できます。
そして、これは上記でも少し触れましたが、
芯の柔らかいタイプのペンシルを使っている場合は、
必ずラインの引いた上からアイシャドウを乗せなければなりません。
黒のアイラインならば黒のシャドウ、
茶のアイラインなら茶のシャドウ、
というように同色のアイシャドウをのせるのが基本ですが、
必ずしも同色でなければならないわけでもありません。
異色のアイシャドウをのせれば、
当然アイラインの色も変わって見えますが、
それはそれでカラーラインを引いたように見せる楽しみもあります。
このようにして、ペンシルアイライナーにまつわるノウハウは、
たくさん存在するのです。
しかしながら、初心者向けと聞いて買ったのに、
うまくいかなかったとなると、
「自分は不器用なのかな・・・」と思い込んでしまう方も多いです。
決してそういうわけではありません。
ペンシルアイライナーが初心者向けといわれる所以は、
修正が出来るから、です。
それ以外に関しては、やはり使い方や選び方に
注意を払わなければならないアイテムの一つです。
そう考えると、余計に難しく感じてしまう方もいるかもしれませんが、
逆です。
知識さえ身につければ、大きな失敗から逃れることが出来ます。
それは器用な人でも不器用な人でも、同じです。
さぁこれからも女性として生まれたことに誇りを持って、
メイクアップ人生を謳歌していきましょうね。
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