女性スタッフ向けメイク研修へ行って参りました。
先月も行った企業様なのですが、
ご好評を頂き二度目のご依頼。
３時間しゃべりにしゃべって、口の中がカラカラです。
企業研修の一環としてメイク指導を行う際に心がけていることは、
技術の向上だけではなく、
身だしなみに対するモチベーションを上げ、
意識を高く持っていけるように導くこと。
「なぜメイクをするのか」という根本的なところから始まり、
自分自身を客観的に見ることを習慣化できるように、
潜在意識へ植え付けていきます。
そして、それらを具体的なテクニックに落とし込みながら、
常に意識改革を根底に置いて、研修を行っていきます。
「変わりなさい」「変えなさい」
というのを受け入れるのは、
それまでの自分を否定することに繋がりやすく、
なかなか難しいことですが、
「別のバージョンも持ち、新しい自分の顔を増やすと楽しいでしょ？」
というニュアンスで指導していくと、
肩の力を抜くことができ、
結果「変化することに対する恐怖感」が薄れていきます。
メイクは、毎朝自分自身の顔をつくる行為であり、
それにはその人自身の精神状態や過去の出来事、思い込みなど、
本当に色々なものが表れます。
つまり、技術ばかりを指導しようとしても、
意識改革の上で行わなければ何も意味を成さないのです。
そんなわけで、
メイク研修というのは限りなくコーチングの要素を
多く含んだものだと感じています。
そんな研修を行い続けていくために必要なこと、
それは指導する私自身が充実した人生を送り続けること。
技術ももちろんのこと、
それに説得力を付加させるのが講師の人間力であり、
見え隠れする背景なのだろうと。思うのです。
さ。
生きよう。
本当の意味で。
愛を持って。
と、これは私のフェイスブックへ投稿した内容なのですが。
これを踏まえて、ここでも皆さんへお伝えしていことが。
それは、
「変わる」のではなく「増やす」ことから始める。
ということです。
もちろんそれは意識の問題であり、
アイテムを増やすとかではありません。
イメチェンをしたい、メイクを変えたい、自分を変えたい。
そう思っている人はたくさんいます。
しかし、その想いを実現させるのは、とても体力のいることです。
時間もお金も時にはかかります。
そして何より、「変わる」というのはエネルギーのいることで、
精神的にも何らかの覚悟、決意を無意識のうちに要するのです。
だから、変わりたくても、変われない。
変わりたくて、いつもと違う口紅の色を買ってみた。
数日間つけてみたけど、やっぱり慣れなくて、
以前の口紅に戻った。
これ、よくあるパターンだと思います。
これは意識として、極端に言えば、
「前の口紅はもう封印！もうこれからは新しい口紅でいくんだ！」
という、なんともストレスフルな決断。
もちろん、そんなふうに明確に思わなくても、
なんとなく無意識のうちに、
そういったニュアンスで気構えてしまうものです。
なので、前の口紅の色へ戻った事へも罪悪感。疲労感。
やっぱり私は変われないんだという思い込み。
大袈裟に感じるかもしれませんが、
思い当たる人は少なくないはず。
しかし、意識を変えて。
「新しい口紅を買った。
よし、これでもう１パターンの自分の顔が増えた！
以前の色も併せて使い続ければ、
日によっていろんな自分に変身出来る！」
これでいいのです。
以前の自分を打ち消して、
次の新しい自分へ変わろうなんて思わなくてもいい。
それは、難しいから。
そうではなく、
どんどん新しい自分のバリエーションを増やしていけばいい。
増えていけば、自然と「たくさんの自分」の中から、
「お気に入りの自分」が見つかり、
おのずと取捨選択ができてゆくのです。
そしてそれが、自分を客観的に見るということにも繋がります。
「メイクを楽しむ」という気持ちは、
「自分を変えなきゃ！」という強迫観念からは生まれず、
「いろんな自分を増やそう！」という遊び心から生まれるのです。
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