アイシャドウの質感って？

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【うまい絵描きと、へたな絵描き】
もう５年程前ですが、
以前にこのような内容でこのメルマガを書いたことがあります。
今日は改めて、
その内容を更に噛み砕きながらお伝えしていきたいと思います。
そして、昨日はファンデの質感を調整するということに触れましたので、
今日はアイシャドウの質感についての内容にしていきたいと思います。
【メイクを水彩画に例えてみる】
多くの方が、一度は水彩画を経験したことがあると思います。
通常、学校の授業で扱うのは、
油彩絵の具ではなく、水彩絵の具ですよね。
例えば、以下の例を考えてみてください。
建造物＆景色を描くとして、
「窓はガラスだから水色」
「葉は緑」
「木は茶色」
「空は水色」
このように頭の中にある先入観を優先して絵の具を選んでしまうと、
かなり平面的で簡略化された絵に仕上がってしまいます。
これをメイクでたとえるならば、
夏は水色のアイシャドウ、
秋は茶色のアイシャドウといった具合に、
なんとなくの先入観で決めつけてしまっているようなもの。
しかし、例えば。
「窓の色は、青に黒を少量と水をたっぷり混ぜて色を作る」
「葉の色は、日が当たる部分と日陰になる部分で色を変える」
というように、固定観念にとらわれず、
じっくり観察し、見たままの色を再現しようとすると、
１つの物体が１つの色だけで表現されるということは、
ほぼ無くなってくるでしょう。
さらに、色を混ぜて陰影、強弱を付けるということ以外に、
絵の具を「水でうすめて」色の濃淡を表現するということも
大事なテクニックですよね。
例えば、ここに「青」の絵の具があったとします。
これを使って「空」を塗りなさいと言われた時に、
・青の絵の具に、
「水」を混ぜて薄めながら空色を作っていく人と、
・青の絵の具に、
「白の絵の具」を混ぜて空色を作っていく人に分かれます。
どちらも、青を薄めるという行為には変わりありませんが、
水を混ぜて薄くすれば彩度が低くなり、
白を混ぜて薄くすれば明度が高くなる。
この違いです。
では、ここまでのお話をメイクに戻してみましょう。
ここに濃いブルーのアイシャドウがあったとします。
これを使って、ナチュラルなアイメイクをしようと思った時に、
・ブラシやチップに少量ずつ、そのブルーのアイシャドウを取り、
　丁寧に薄く伸ばしていく方法
・白やベージュ等のアイシャドウと混ぜて塗っていく方法
の２つの方法があります。
前者は、アイシャドウの色味自体は濃くとも、
まぶたに乗っている量は少ないので、派手な感じはありません。
後者は、アイシャドウの色味自体は薄くなりますが、
明るい色と混ぜることにより、明度が上がっています。
また、まぶたに乗っている量が多くなるので、
しっかりメイクした雰囲気になります。
前者は、奇麗にムラなく伸ばすという丁寧さが必要ですが、
まぶたに乗せる量を多くすることなく色をつけることができるので、
まぶたが重たくならず、腫れぼったく見えることがありません。
それに対して後者は、色は薄くなりますが、
まぶたに乗る量が増えるので、質感が高くなり、
「きちんとメイクしました感」が高くなるのです。
これは、どちらが正しくて、
どちらが間違っているということではありません。
濃い色でも自然に仕上げることができるし、
薄い色でもしっかりメイクに仕上げることができる。
それは質感の違いがもたらすのだという認識を持ちましょう。
１つの絵の具が水を混ぜたり白を混ぜることで、
色々な表情に変わるように、
１つのアイシャドウを薄く塗ったり、
別の色と混ぜることで、
いろんな表情になってくれます。
ぜひ、今お持ちのアイシャドウ、
どんどんいろんな塗り方、混ぜ方をして、
楽しみながら使いこなしていって下さいね！
一重の人は、このようにアイシャドウをぼかす！

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