リップティント。
安価で買えるものも多く、
特に若い世代から支持を得ているような感じがします。
ティントの特徴としては、
唇の皮膚表面に色素がしっかりと着色することで、
唇の色が長持ちし、
食べたり飲んだりしても色が落ちにくいという点。
日中、何度も塗り直す必要がないので、
その点ではかなりメリットのように思います。
ただ、皮膚への着色という点で、
お肌の弱い方にとっては、
皮膚に合わないという方も少なくありません。
ヒリヒリしてしまったり、
皮向けがひどくなってしまったり、
という現象も起こる方もいるので、
万人が使えるものではない、ということは確かです。
ただ今日は、
そういった皮膚への負担という視点ではなく、
「仕上がりの美しさ」という視点でも、
お話しをしていきたいと思います。
ティントのみで仕上げたリップメイクというのは、
「厚み」「ボリューム感」がありません。
口紅やグロスのように、
油分や粉分が混ざったものを唇に乗せて仕上げるというよりも、
唇そのものを着色して仕上げるという感覚なので、
何かが塗られている感が少なく、
お化粧感が薄い状態で仕上がります。
ネイルに置き換えて想像してみると分かり易いと思います。
爪に対して、マニキュアやジェルを塗ると、
爪の上に、何かが塗られている感が出ますよね。
厚み、ボリューム感が出ます。
これが、いわゆる口紅やグロスなどと同じ感覚です。
しかし、爪に対して何かを塗り被せるのではなく、
爪そのものを染める。
ヘアカラーや靴クリームが爪に付着して、
洗っても取れなくなってしまった感じをイメージして下さい。
これが、いわゆるティントのイメージです。
何かを塗り被せるというよりも、
そのものの色を変えるイメージです。
これは、どちらが良くてどちらがダメという訳ではなく、
この仕上がりの違いを、
日によって使い分けることができるのです。
例えば。
昨日の成人式でもそうでしたが、
振袖、着物のようにボリューム感のある衣服に対しては、
やはりティントだけでは、
全体のバランスが不釣合いになってしまうことがあります。
和服に限らず、ボリューム感のある衣服の時、
きちんとしっかりメイクに仕上げたい時は、
ティントではなく、口紅やグロスを使った方がオススメです。
逆に、カジュアルな装いで、
あまりメイク感を強く出したくない時などは、
ティントだけで仕上げるのもアリなのです。
このようにして、
全体のバランスをどう仕上げたいのかによって、
唇に、どの程度の厚みを持たせるかを変えるのも、
大事なポイントなのです。
ちなみに、
きちんとリップメイクを仕上げたいけど、
普通の口紅やグロスだけだと、
すぐに取れてしまうのが気になる・・・という方は、
最初にリップティントを塗っておいて、
その上から口紅やグロスを重ねるというのもアリです。
そうすると、
食べたり飲んだりして、口紅やグロスが取れてしまっても、
ティントによって唇に色味が付いているので、
「リップメイクが剥がれてしまった感」にならずに済みます。
あくまでも、ティントを使っても
唇の皮膚が負けない方という前提ですが、
ぜひご参考になさって下さいね！
今日はここまで。
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