アンケートに、たくさんのご回答を頂きまして、

クリームや下地の塗り方がわからない！

ばかばかしいことかもしれませんが、
ネットで探しても、クリームや下地の塗り方が分かりません…。

ファンデーションの塗り方は載っているのですが、
私はずっと前から、手の平にクリームをつけたら、
顔を洗うようにパ〜っとこすりつけるというか、塗りたくっています。

クリームの塗り方とかは、
顔をたるませたりするのに関係するだろうなあと考えて、
探してみたのですがなかなかみつかりませんでした。
（探し方が悪いのかもしれませんが…）
＊　＊　＊

クリームや下地の塗り方は、ベースメイクの仕上がりにとって大切。

下地やクリームの塗り方。

確かに雑誌などでもなかなか取りあげてくれない盲点かもしれませんね。

クリームの塗りムラは、メイク崩れを引き起こし、
下地の塗りムラは、ファンデのムラを引き起こします。

ですので、本当はとっても大事なところだったりします。

なんせ、土台の中の土台ですから。

では早速、ご説明していきましょう。

化粧水のつけ方

せっかくですので、
洗顔後の化粧水の塗り方からご説明していきます。

化粧水の塗り方にはいくつかの方法があります。

どの方法にもきちんと理屈があり、
なぜそうするのかの因果関係が存在します。

その中でも、特に朝、洗顔後、
メイク前に行う塗り方としてお勧めするのは、
コットンで優しく撫でるように塗る方法です。

メイク前に行うスキンケアですから、
なるべく肌への刺激、摩擦をかけないようにし、
時間が経った後で、皮膚温が上がらないようにする必要があります。

ですので、叩くのではなく、優しく撫でる。

摩擦を少なくするためには、
コットンがひたひたになるくらい、
きちんと化粧水を染み込ませることが大事です。

基本的には顔の中心から外へ向かって、
優しく撫でるようにして塗っていきます。

頬、額、鼻、鼻の下、あご、目の周り、
最後に髪の生え際や首元という順序です。

塗った直後は、テカテカに顔が濡れて光っている状態がベストです。

美容液のつけ方

美容液などを使う場合は、化粧水の後です。

乾燥が気になる部分だけに塗る場合は、
指の原で優しく、目の周りや口の周りなどにのばしていきましょう。

リッチに顔全体に使う場合は、
化粧水が含まれているコットンをそのまま使い、
そのコットンに美容液を付けたし、
化粧水同様、顔全体に優しく伸ばしていきましょう。

乳液・クリームの塗り方

その後、乳液もしくはクリームを塗っていきます。

ご質問者様のように、手の平で塗っても構いません。

ただし、手の動きに注意しましょう。

基本的には内から外へ動かすように塗ります。

頬や額、目の周りに関しては、
決して縦の動きをしないようにしましょう。
シワの原因となります。

鏡を見ながらクリームを塗る習慣を付け、
クリームを塗っている最中に、
顔のあらゆる部分に
シワができていないか確認して下さい。

手に力が入っていたり、雑な動きをすると、
塗っている最中、
顔のいたるところにシワが寄ってしまうものです。

それを毎日継続して行ってしまえば、
顔にとってマイナスのマッサージを
毎日行っていることになりますので、
ぜひ、鏡を見ながら丁寧に塗る心がけをして見て下さい。

塗り終わったら、顔の一部分にクリームが固まっていないか、
塗り残しはないか、チェックして下さい。

そういった塗りムラがあると、
時間が経ったときにメイク崩れを引き起こすことがありますので、
要注意です。

また、乳液やクリームは、睫毛には付かないように注意して下さい。
アイメイクの滲みの原因となることがあります。

洗顔後は時間を置かずに化粧水を！

ここで1つ、ポイントです。
洗顔後、乾いたタオルで優しく水気を拭き取ったら、
肌が乾燥する前に素早く化粧水を塗ります。

化粧水を塗って肌がテカテカになったら、
それが乾燥する前に美容液もしくは乳液、クリームを塗ります。

ただ塗っただけでは、
まだまだテカテカの肌が濡れた状態だと思いますので、
スキンケアの仕上げは、手の平でじっくり顔を抑え、
濡れた状態をきちんと馴染ませていくようにして下さい。

メイクを始めるベストコンディションの肌は、
「頬と手の平がみっちりとくっつく状態」です。

さて、その状態になったら、すぐにメイクスタートです。

ここで時間を置いてしまうと、
せっかくのベストコンディションが通り過ぎてしまいます。

下地の塗り方

まず先に下地を塗りますね。

下地というのは、商品名として「下地」と書かれているものはもちろん、
「コントロールカラー」「メイクベース」「UVベース」
などと書かれているものも下地に含まれます。

まず、アイロジックで取り入れている下地の塗り方は、
スポンジに付けて薄くのばしていく方法です。

適量をスポンジに付け、
基本的に内から外の動きで、
頬→額→鼻→鼻の下→あご→目の周りという順序で伸ばしていきます。

スポンジに付けて塗るとムラになりにくく、
付け過ぎを防ぐことができます。

このときに、ほんの少し、スポンジの表面をお水で湿らせておくと、
より滑りが良くなり、塗りやすくなります。

できるだけ、失敗が少ない方法を選びましょう！

ご質問者様のように、手の平で下地を伸ばしてしまう方法も、
実際にプロの方が取り入れていたりします。

ダメではないのです。

感覚が優れていたり、手先が器用な方は、
どんな方法で行おうと、うまくいくのです。感覚で。

しかし、そうではない方は、
なるべく失敗が少ない方法を選ぶべきです。

ですので、アイロジックでは、
お客様へメイク方法を伝授するときには、
そういった、なるべく失敗が少ない手法を選んで
お伝えするようにしています。

ちなみに、下地を塗るときに使うスポンジは、
ファンデを塗るときと同じものを使います。

厚みのある柔らかいスポンジが、
ムラになりにくくお勧めです。

こちらのAi TERANAGANE「ARAKESHI foundation」ページで、Ai TERANAGANEの自信作「メイクアップスポンジ」をご紹介しています。



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AI TERANAGANE（寺長根愛）

札幌を拠点に活動するメイクアップアーティスト。
2006.4月にメイクサロン＆スクール「AiLOGIC」を設立。その後、2014.4月より「Ai TERANAGANE make up studio」としてリニューアル。
同時に、コスメブランド「Ai TERANAGANE」を立ち上げる。
スタジオ運営の他に、テレビ・映画・雑誌・CM等のヘアメイクも多数担当。芸能人・タレントなどのヘアメイクも手掛ける。専門学校や各種企業にてメイク講師を勤める傍ら、メイクセミナーやイベントなどの主催も行う。活動拠点である札幌以外に、日本国内主要都市及びロサンゼルス、サンフランシスコ、シンガポールでもセミナーやイベントを開催。学生や後輩を育成し、業界を盛り上げていくためのイベント企画も行い、ブライダル業務や化粧品開発、コラム＆メルマガ執筆等、多岐に渡って活動中。