今日は、読者様から頂いたお悩みをご紹介していきます。

アイシャドウを塗る範囲、濃さについて知りたい！

 
この企画、だいすきです。

お忙しいなか、また企画していただいてうれしいです。
 
いつも楽しくよませていただいています。
さっそく質問なのですが、
アイシャドウの塗る範囲、濃さについて悩んでいます。
 

・ベースの薄い色、濃い色はどこまでぬるものなのでしょう？
ベースカラーはアイホールとよくききますが、
アイホールがいまいち範囲としてわかりません。
濃い色は二重幅からはみだしてもいいのか、
形としてはどういったものがいいのか…？
 
・濃さはどのあたりが「濃すぎ」にならないのか気になります。
以前、「毎日メイクするにつれ、どんどん濃くなっても自分では気づけないことが多い」
と聞いてから濃くするのに躊躇してしまい、
うっすらとしかアイシャドウがつけられません…目安が知りたいです。
 
よろしくお願いいたします。
 

アイシャドウは、アイホールの内側に収める。

そして、100％企画へのご参画、重ねて御礼申し上げます。
 
早速、ご質問にお答えしていきたいと思います。
 
 
 
まず、1つ目のご質問。
「ベースの薄い色、濃い色はどこまでぬるものなのでしょう？」
 
ということですが、
まず最初に、アイシャドウは薄い色と濃い色の両方を、
必ず重ねて使わなければならないものではない、
ということも、お伝えしていきます。
 
薄くとも、濃くとも、単色で仕上げるアイメイクも素敵です。
特に、まぶたが腫れぼったいと気になっている方や、
目元を軽やかに仕上げたいという方は、
単色でのアイメイクをお勧めしています。
 
それを踏まえた上で、
アイシャドウを塗っても良い（塗ってもおかしくならない）
最大範囲というのが、アイホールという1つの目安があります。
 
アイホールというのは、
見た目では分からないことも多く、
実際にまぶたを触ってみて、
骨の形を指で確認するのが最も的確に分かるかと思います。
 
「アイホール」直訳すると、目の穴　です。
 
つまり、骸骨で言えば、目の部分が真っ黒く穴が空いている部分。
眼球を囲んでいる骨の穴が、アイホールということです。
 
指で眼球のまわりを囲んでいる骨を触ってみて、
アイホールの面積を確認するのが良いかと思います。
 
そして、このアイホールというのは、
先ほども言いましたように、
「最大限、ここまで塗っても大丈夫ですよ」という目安なので、
アイホールの内側に収まっていれば良いわけです。
 
アイホールよりも広げすぎないようにだけ、
気をつけましょう。
 
アイホールよりも狭く塗る分には、
支障ありません。
 

薄いアイシャドウ、濃いアイシャドウの塗り方。

濃い色は二重の線を超えても良いものか、というところですが、
もちろんOKです。
 
もともと二重の幅がどのくらいあるのかにもよるのですが、
二重の線の位置で、くっきり色をセパレートするよりも、
二重の線を越えてぼかしたり、
もしくは、二重の線に届かないくらいの狭い範囲で塗った方が、
目元は柔らかく見えます。
 
しかし、トレンドの傾向を見ていると、
これから先は、目力を強くするアイメイクが流行になってきますので、
あえて、二重の線の位置で、くっきり色を分けて塗るアイメイクも、
再び旬に見えてくるでしょう。
 

アイシャドウ「濃すぎ」の基準。

 
「濃さはどのあたりが「濃すぎ」にならないのか気になります。」
 
確かに、日々メイクを楽しんでいると、
気づかぬうちに「やり過ぎ」になってしまっていることも、
あるかと思います。
 
自分を客観的に見るのは、なかなか難しいですよね。
 
不安になってしまうのは、判断材料が無いからだと思います。
 
「これは、濃いのか？薄いのか？」
を判断する材料がないから、不安になりますよね。
 
「それは、濃いよ。」とか「もっと塗ってもいいんじゃない？」などと、
適切にアドバイスをしてくれる方が身近にいたら別ですが、
なかなかそれも難しいところ。
 
であれば、
自分自身で判断材料になる情報を集めてみるのはどうでしょうか。
 
身近なものとしては、
例えばドラマに出ている女優さんなどです。
 
少し前のドラマですが、
「ミス・デビル」に出ていた菜々緒さん。
 
ばっちりメイクのキャラクターでした。
あのキャラクターでの菜々緒さんの役なら、
あのメイクはとってもハマっていて素敵ですが、
普通の何気ない日常生活においては、
やはりちょっと濃いかな、となるでしょう。
 
そして、こちらも少し前に放送されていた「高嶺の花」に出てきた
石原さとみさんと、芳根京子さん。
 
どちらも華道家という設定で、
花を生ける時のお着物のコーディネートや着付け方、
そしてヘアスタイルやメイクにいたるまで、
「あくまでも花が主役」であることを表現しているかのように、
とても落ち着いた雰囲気のコーディネートです。
 
もちろん、花を生けるシーンのアイメイクは、
キリリとしつつも、ナチュラルです。
 
このように、自分の中で「濃いな」と思うモノサシ、
「これは薄めだな」と思うモノサシ、
そういった情報を集めることで、
自分を当てはめていくことができるのではないでしょうか。
 
これはアイメイクに限らず、メイクに限らず、
全てにおいて言えることではありますが、
自分自身を客観的に見るためには、
周りの情報を収集していくことも大事です。
 
そして、もう一つ。
 
具体的な方法としては、
例えば5メートルくらい離れて、
全身が映るように写真を撮ってみて、
 
映った写真を見て時に
「あ、◯◯色のアイシャドウだ。」と分かるようなら、
もしかしたら、アイシャドウが濃い可能性があります。
 
これも、1つの目安です。
 
ぜひ、ご参考になれば幸いでございます！



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AI TERANAGANE（寺長根愛）

札幌を拠点に活動するメイクアップアーティスト。
2006.4月にメイクサロン＆スクール「AiLOGIC」を設立。その後、2014.4月より「Ai TERANAGANE make up studio」としてリニューアル。
同時に、コスメブランド「Ai TERANAGANE」を立ち上げる。
スタジオ運営の他に、テレビ・映画・雑誌・CM等のヘアメイクも多数担当。芸能人・タレントなどのヘアメイクも手掛ける。専門学校や各種企業にてメイク講師を勤める傍ら、メイクセミナーやイベントなどの主催も行う。活動拠点である札幌以外に、日本国内主要都市及びロサンゼルス、サンフランシスコ、シンガポールでもセミナーやイベントを開催。学生や後輩を育成し、業界を盛り上げていくためのイベント企画も行い、ブライダル業務や化粧品開発、コラム＆メルマガ執筆等、多岐に渡って活動中。