
メイクを奥深く考えるために大切なことは、「塗り絵」で終わってはいけないと心得ることです。
子供の頃に多くの方が経験したことがある「塗り絵」。
いろんなキャラクターやヒロインの絵が輪郭線だけで描かれていて、そこに自由に色を塗るという遊びです。
単純な色付けをするならば、肌の部分には「はだいろ」の色鉛筆。
スカートの部分には「ぴんく」の色鉛筆。
といった具合に、一つの面に一つの色という塗り絵をしていたと思います。
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単純な塗り絵も美しく見える理由

最初は単純な色塗りだった塗り絵も、上級テクニックになってくると、肌ひとつとっても、肌色だけでなく茶色やピンクなどで、影や血色を表すようになってきます。
スカートにも、プリーツが重なる部分には影を表現するようになってきます。
一つの面に複数の色を使うようになってくるのです。
このようにして、色使いが複雑になってくればくるほど、絵に立体感が表れ、深みが増してくるものです。
しかしながら、単純な色使いの塗り絵だって、複雑な色使いの塗り絵と比べて変なわけではありません。それはそれで綺麗に仕上がります。
なぜでしょうか。
それは、もともと印刷された輪郭線で描かれた絵が、美しいからです。整っているからです。
輪郭線が美しければ、塗り絵だけでもそれなりに見えてしまうのです。
しかし、そこに多少なりとも不満が生まれたとします。
「もう少しスカートのプリーツが多ければいいのに」
「このワンピースにベルトがついていればいいのに」
色以外の形の部分で「もっとこうだったら」と思うようになったら、色を塗るだけでは満足しません。
プリーツの線を書き足してみたり、ベルトという小物を書き足してみたりします。
そうやって輪郭線そのものを変化させることで、より自分好みの絵に変化させていくのです。
塗り絵をメイクに例えると

メイクにおいては、「塗り絵の輪郭=顔の輪郭・骨格」に置き換えることができます。
ただ単に今の自分の顔に塗り絵をするだけだと、いくら複雑な色使いをしても、華やかさこそ出ますが、顔立ちに変化をつけるのは難しいのです。
顔立ちに変化をつけるには、輪郭線を変化させる必要があります。
メイクにおける輪郭線の変化とは、アイラインで目を大きく見せたり、眉毛の形を変えたり、フェイスラインに影を入れてみたり、ということなのです。
メイクは常に、イメージを持たせる彩の要素と、顔立ち自体を美しく見せる骨格修正の要素の両方を用いなければなりません。
子供の頃にやっていた塗り絵というのは、既に骨格修正された美しい骨組みに、彩りだけを加えていく遊びなのです。
しかし、メイクはそれだけでは限界があります。
骨格修正もして、なおかつ彩りを加えるという二段階作業なのです。
世の中では、季節ごとに新色が売り出され、さもさも、それを塗れば美人になれるというようなうたい文句も、よく見かけます。
しかし、それは色鉛筆の色数を増やしているだけであり(混ぜれば自分で作れる色であっても)、塗り絵帳の絵自体が変わるわけではありません。
塗り絵でもメイクでも、輪郭となるのは「黒」

塗り絵帳の輪郭は何色で描かれていますか?
それは、黒です。
この黒という色が、メイクにとっては永遠にキーカラーとなる存在です。
黒のアイライン、黒のマスカラ、黒のアイシャドウ。
これら3つのアイテムが持つ役割というのは、メイクの中でとても大きなものなのです。
なぜなら、塗り絵帳の輪郭線すら変えてしまう力があるからです。
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AI TERANAGANE(寺長根愛)
札幌を拠点に活動するメイクアップアーティスト。
2006.4月にメイクサロン&スクール「AiLOGIC」を設立。その後、2014.4月より「Ai TERANAGANE make up studio」としてリニューアル。
同時に、コスメブランド「Ai TERANAGANE」を立ち上げる。
スタジオ運営の他に、テレビ・映画・雑誌・CM等のヘアメイクも多数担当。芸能人・タレントなどのヘアメイクも手掛ける。専門学校や各種企業にてメイク講師を勤める傍ら、メイクセミナーやイベントなどの主催も行う。活動拠点である札幌以外に、日本国内主要都市及びロサンゼルス、サンフランシスコ、シンガポールでもセミナーやイベントを開催。学生や後輩を育成し、業界を盛り上げていくためのイベント企画も行い、ブライダル業務や化粧品開発、コラム&メルマガ執筆等、多岐に渡って活動中。
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