久々にスカートを履いたとします。
そうすると、なんとなく足元が落ち着かない。
どんな座り方をしても、
だらしなく見えないスカートは無いだろうかと、ふと思うでしょう。
しかし、スカートを履いているからには、
やはり足を広げて座るわけにはいかないのです。
例えば、とても高価な洋服を着ていたとします。
これから食事に行くことになったとします。
今どうしても焼き肉が食べたいと思っても、
洋服が汚れてしまったり匂いが付く事を考えて、
焼き肉は我慢しようと考える人は多いでしょう。
例えば高いピンヒールのパンプスを履いていたとします。
少し走れば渡れる信号も、
走らずに次の青信号を待つでしょう。
このようにして、女性らしさや美しさを優先しようとすると、
どうしても、利便性に欠けたり、
日常の行動が制限されることがあります。
しかし、それはある程度仕方の無いことであり、
それを乗り越えてこそ、美しい動作のできる女性に見えたりするのです。
もちろん、日々、時間に余裕を持つということも大事になってきます。
メイクに例えて考えてみましょう。
■例その１
ぽってりとした唇に見せるために、グロスをたっぷり塗りました。
女性らしい雰囲気に見せるために、髪の毛をゆるく巻きました。
外に出ると風が吹いています。
どうしても髪の毛がグロスを塗った唇にくっついてしまいます。
さて、あなたならどうしますか？
髪の毛がくっつくのが嫌だから、グロスを拭き取りますか？
それとも、目的地に行く迄の我慢と思い、
何気なく髪の毛を手で押さえながら歩きますか？
■例その２
今日は照明の暗いお店に行くからと、
しっかりめのベースメイクを仕上げました。
しかし、どうしても今この瞬間、鼻をかみたい。
ちょっとくらいファンデが禿げてもいいやと思い、鼻をかみますか？
それとも、鼻をかみたい衝動がおさまるまで我慢しますか？
■例その３
今日は目力満点にしようと、つけまつ毛を付けました。
しかし、慣れないので、なんとなく視界に入ってくる感じが煩わしい。
煩わしいのは嫌だから、やっぱりつけまつ毛は諦めますか？
それとも慣れるまでの我慢と思い、つけまつ毛は付けたままにしますか？
いかがでしょうか。
あえて、どちらが正解とは言いません。
美しさや女性らしさを優先するのか、
利便性、ラクチンさを優先するのかの分かれ道は、
日常生活のいたるところに転がっています。
美しさ、女性らしさを優先する道のりというのは、
面倒くさくて、煩わしい道のりかもしれません。
しかし、それらを１つずつクリアしていくことによって、
それが自分にとっての普通になるのです。
自分にとっての普通レベルとどこまで上げられるのかというのは、
日々の自分自身の努力、意識次第です。
せっかく女性として生まれたのですから、
女性であることの楽しさを存分に謳歌したいと思いませんか？
ラクチンだから、便利だからということばかりを求めていてはいけません。
時にそれは自分を甘やかすこととなり、
美しさ、女性らしさからかけ離れてしまうことになりかねません。
私は、「簡単に美しくなれる！」とか、
「これひとつだけでOK！」のようなうたい文句は、
あまり好きではありません。
努力を積み重ねている人なら、
そのうたい文句の無意味さを痛感するでしょう。
功績は努力の後ろにしか付いてこないのです。
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