盲点その1・上だけを気にしていませんか？大事なのは下

眉毛の形を綺麗に描こうとする時、多くの方が無意識のうちに、眉毛の上の輪郭ばかりに意識を向けてしまいがちです。「眉山の位置をどうしよう？」という意識もあるからか、どうしても上の輪郭ばかりを綺麗に描こうとしてしまう。もちろん上の輪郭を綺麗にすることも大事ですが、それと同じくらい、下の輪郭を美しく整えることも大事なんです。

上の輪郭は綺麗なのに、よく見ると下の輪郭はガタガタだったり、上の輪郭はなだらかなのに、下の輪郭はものすごい角度が付いていたり（眉山から眉尻にかけて急激に細くなってしまっている人に多い）、そのようになってしまっている方は、実に多いです。

最近は、あまり角度を付け過ぎない、なだらかな眉の形が主流なので、上の輪郭をなだらかに描いたら、下の輪郭もちゃんとなだらかになるように描きましょう。

下の輪郭が美しくなるだけで、眉メイクの完成度はぐんと上がります。

ただし、輪郭を意識しすぎて、輪郭が濃くなってしまうのはNGです。美しい輪郭を描きつつも、濃く目立ってしまわないように意識しましょう。

盲点その2・形がきれいでも色ムラがあると完成度が下がる

上の輪郭も下の輪郭も美しいのに、なぜか眉毛が垢抜けない…そんな時に気にしてみてほしいのが「色ムラ」です。形は綺麗でも、濃い部分と薄い部分の色ムラが、左右でバラバラになってしまっていませんか？

「右眉は眉山のあたりが濃いけど、左眉は眉頭のあたりが濃い…そんな左右バラバラの色ムラがあると、形は綺麗でも完成度は高くなってくれません。

眉の濃淡グラデーションは、眉頭が最も薄く、眉山に向かって徐々に濃くなっていくグラデーションが美しく見えます。左右共に、そのようなグラデーションになっているかを必ずチェックしましょう。

多少の濃淡ならば、アイブロウパウダーやアイブロウマスカラで調整することができますが、それでも足らない場合は、濃く見える部分の毛を少しカットして毛足を短くし、薄く見せるという方法もありです。

盲点その3・眉頭の「形」揃っていますか？

ここが最大の盲点だと思います。形も綺麗、左右も揃っている、色ムラも美しく整った。だけどまだなんとなくしっくりこない…そんな時の大半は、眉頭の形がバラバラになってしまっている時が多いので、ぜひチェックしてみてください。

図のように、いくつかの形が存在しますが、もっとも癖のないナチュラルな眉頭の形は真ん中の形です（上の眉頭と下の眉頭が垂直線上にあり、角度が付いていない状態）。

このように、左右共に、眉頭の形が揃えば、かなり完成度の高い眉毛に近付きます。

いかがでしたでしょうか。

「眉頭はここで、眉山はここ、眉尻はこのあたり」という教科書通りの描き方をするのも大事なことですが、それだけでは、まだ完成度の高い眉毛には近付きません。今日ご紹介した上記３点も意識しながら、眉メイクをしてみてくださいね。きっといつもより綺麗な眉毛が描けるはず。

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AI TERANAGANE（寺長根愛）

札幌を拠点に活動するメイクアップアーティスト。
2006.4月にメイクサロン＆スクール「AiLOGIC」を設立。その後、2014.4月より「Ai TERANAGANE make up studio」としてリニューアル。
同時に、コスメブランド「Ai TERANAGANE」を立ち上げる。
スタジオ運営の他に、テレビ・映画・雑誌・CM等のヘアメイクも多数担当。芸能人・タレントなどのヘアメイクも手掛ける。専門学校や各種企業にてメイク講師を勤める傍ら、メイクセミナーやイベントなどの主催も行う。活動拠点である札幌以外に、日本国内主要都市及びロサンゼルス、サンフランシスコ、シンガポールでもセミナーやイベントを開催。学生や後輩を育成し、業界を盛り上げていくためのイベント企画も行い、ブライダル業務や化粧品開発、コラム＆メルマガ執筆等、多岐に渡って活動中。