目次
公式ラインアカウントにて毎月実施している100%企画。メイクアップアーティスト寺長根愛が、皆様から頂いたご質問全てにお答えするという企画です。今日はこちらのご質問をご紹介しましょう。
Question
今の悩みは、夕方になると目の印象が残念な感じになることです。
まず、目の下がシワシワになっていること。化粧直しをしても、シワシワは直せず、余計に残念に。老けた感じにもなっています。
あとは、まつげの印象が弱くなっていること。アイシャドウが落ちて白っぽくなっていたり、まぶたの重みで下がってしまったり。朝にバッチリ仕上げても、夕方まで持ちません。
保湿したり、粉飛びしないよう気をつけているつもりですが、思ったようにはなりません。仕事後に人に会う時は憂鬱です。
Answer
それではお答えして参ります!
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時間が経つと目の下がシワシワになってしまう原因
朝メイクした時は綺麗だったのに、時間が経つとなぜか目の下がシワシワに…こうなってしまうと、なかなかお直しも難しかったりして、気分が落ちてしまいますよね。まずは、そうなってしまう原因を探ってみましょう。
最初に気をつけなければならないことは、やはりなんと言っても「保湿」です。化粧水や美容液、乳液、クリームなどをちゃんと塗る、ということだけでなく、それらを塗った後、乾いてしまう前にメイクを始めるということも大事ですし(←これは本当に大事)日中過ごす環境が乾燥していないことも大事なポイントになります。
とは言っても、職場など、自分では湿度を調整できない環境の場合もありますし、限度はありますが、許されるならば個人用の加湿器を使うなど(ペットボトルに装着するような簡易のものでも)できる範囲での工夫をしたいところです。
あと、意外と盲点なのが「まばたきの強さ」です。まばたきは無意識の行動なので、意識するのはなかなか難しいのですが、下まぶた(特に目尻側)に小ジワができている方の多くが、まばたきが強い傾向があります。無意識にギュッとつむってしまう癖がある方が多いので、ぜひそのあたりも意識してみて頂きたいです。
先ほど述べた、「スキンケア後のメイクを始めるタイミング」ですが、スキンケア直後はヌルヌルベタベタの状態になると思います。そこからしっかり手の平でプレスするようにスキンケアを馴染ませていくと、ヌルヌルベタベタからモチモチペタペタになる瞬間が訪れます。こうなったらメイクを始めるタイミングです。このタイミングを逃すと、せっかくのスキンケアが乾いてしまい、メイク後もさらに乾燥が訪れる…という悪循環になってしまいます。
目の下がシワシワにならないための予防策
上記の内容とも繋がってきますが、まずは保湿&メイクを始めるタイミングを気をつけて。そして、ベースメイクについてですが、シワっぽくなりやすいのが、パウダーファンデーション。そして、粒子が細かすぎるフェイスパウダー。この2つです。
パウダーファンデーションは、粉分がメインで作られているので、乾燥肌の方は特に、時間が立った時にシワっぽくなってしまいがちです。特に皮膚が薄い目の下あたりは危険ゾーン。シワっぽくならないためにも、リキッドもしくはクリームタイプのファンデーションをお勧めします。
ただし、リキッドやクリームタイプのファンデーションの上から重ねるフェイスパウダーにも注意が必要。粒子の細かすぎるフェイスパウダーを使ってしまうと、これもまたシワっぽくなってしまう原因になり得ます。
フェイスパウダーの蓋をあけると、ブワーっと煙が舞うような、こまかーい粒子のものは、ツルッとした感じに仕上がるのは良いのですが、小ジワなどにも入り込みやすいので、時間が経った時に目立ちやすくなることがあります。
そういったタイプではなく、片栗粉や重曹のように、ややしっとり感のあるタイプのフェイスパウダーを選ぶようにしましょう。私がプロデュースするベースメイクブランドAi TERANAGANEのアラケシフェイスパウダーがそのタイプです。
アイメイクにおいては、下まぶたがシワシワになってしまうのが怖いからノータッチでいるのではなく、ベースメイクもちゃんと施し、ぜひラメタイプのアイシャドウを使うようにしてみて下さい。マットでもパールでもなく、ラメタイプのものが最もシワ感を目立たせなくしてくれるので、お勧めです。
それでもシワシワになってしまった時のお直し方法
軽度のシワシワなら、ラメタイプのアイシャドウを重ねると、それだけでわりと目立たなくなってくれます。お直しに使いやすいゴールド系のラメシャドウをポーチの中に入れておくと便利です。
軽度ではなく、結構しっかりシワシワになってしまった場合は、一度潤いを足しつつ、一旦下まぶたのメイクをオフしてしまった方が、綺麗に元通りになります。その場合は、綿棒とリキッドファンデーションを使うのがベストです。綿棒にリキッドファンデーションを含ませ、それで下まぶたのメイクをオフしつつ、同時に塗り直すようなイメージです。リキッドファンデーションを使えば、潤いも同時にプラスされるので、一石三鳥です。
そうしてから、再度、パウダーでおさえて、ラメシャドウを重ねるなどすると、元通りになります。
リキッドファンデーションを持ち歩くのは、ちょっと面倒…と思われるかもしれませんが、トラベル用のミニ容器に入れ替えてポーチに入れて置いたり、使わずに眠っている試供品を使うなどの工夫をしてみましょう。
時間が経つとまつ毛の印象が弱くなってしまう原因
朝メイクをした直後はバッチリなのに、時間が経つとまつ毛が残念な感じに…その原因はいくつか考えられます。可能性のある原因と対策を挙げてみましょう。
・スキンケア時に、乳液やクリームなどの油分がまつ毛に付いている→まつ毛に油分がついてしまうと、カールキープ力が下がってしまうことがあります。目の際までスキンケアは塗りますが、まつ毛にはあまり付かないように意識してみましょう。
・まつ毛の根本しかビューラーをかけていない→こうすると、最初はバッチリ上がりますが、下がってくるスピードも速いです。根本だけでなく、根本から毛先にかけて細かくビューラーをかけていきましょう。
・お湯で落ちるマスカラを使っている→このタイプは、カールキープ力に欠けるものも多いです。お湯落ちタイプではなく、カールキープタイプのマスカラを選ぶようにしましょう。
・透明のトップコートマスカラを使っている→すべてのトップコートがそうなるわけではありませんが、透明タイプのマスカラは、時間が経つと、白っぽくなってきてしまうものもあります。
・繊維入りのマスカラ下地を使っている→すべての下地がそうなるわけではありませんが、繊維入りのマスカラ下地も、時間が経つと、白っぽくなってきてしまうものがあります。
・上まぶた、下まぶたが、サラサラの状態になっていない→ベースメイクの段階で、まぶた付近のフェイスパウダーが足りず、ペタペタした状態のままになっていると、それが時間が経った時にまつ毛に付着してしまい、カールが落ちたり、まつ毛が白っぽくなってしまう原因にもなります。まぶた付近もきちんとフェイスパウダーでサラサラの状態にしておきましょう。
まつ毛メイクのお直し方法
本来であれば、マスカラを塗った後にビューラーをかけるのはNGですが、メイク直しにおいて、どうしてもまつ毛を上げたい!という場合は、根本だけビューラーをかけましょう。メイク直しの場合は根本だけ、です。あまりやりすぎてしまうと、まつ毛が抜けたり切れてしまう原因になるので、最小限におさえておきます。
白っぽくなってしまったまつ毛にマスカラを塗り直す場合は、塗りすぎてゴテゴテになってしまわないように注意が必要です。その場合は、マスカラブラシを一度ティッシュオフして、ブラシについている液の量を減らしてから塗るようにします。そうすると、ダマになりにくいのでお勧めです。
いかがでしょうか。思い当たる点があれば、ぜひ予防策、改善策を取り入れてみて下さいね。
少しでもお役に立てれば幸いです!
「Ai TERANAGANE」公式ONLINE STORE
コラムの筆者、寺長根愛がプロデュースするオリジナルブランド「Ai TERANAGANE」公式ストア。オリジナルブランド「Ai TERANAGANE」の他、寺長根がセレクトしたおすすめメイクアイテムやスキンケアシリーズを取り揃えています。
「Ai TERANAGANE」各商品ページは以下をクリック。AI TERANAGANE(寺長根愛)
札幌を拠点に活動するメイクアップアーティスト。
2006.4月にメイクサロン&スクール「AiLOGIC」を設立。その後、2014.4月より「Ai TERANAGANE make up studio」としてリニューアル。
同時に、コスメブランド「Ai TERANAGANE」を立ち上げる。
スタジオ運営の他に、テレビ・映画・雑誌・CM等のヘアメイクも多数担当。芸能人・タレントなどのヘアメイクも手掛ける。専門学校や各種企業にてメイク講師を勤める傍ら、メイクセミナーやイベントなどの主催も行う。活動拠点である札幌以外に、日本国内主要都市及びロサンゼルス、サンフランシスコ、シンガポールでもセミナーやイベントを開催。学生や後輩を育成し、業界を盛り上げていくためのイベント企画も行い、ブライダル業務や化粧品開発、コラム&メルマガ執筆等、多岐に渡って活動中。
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