韓国ドラマなどで見かけるとっても美しい韓国の女優さん達。少し前に日本でも流行った韓流メイクともまた少し雰囲気が違い、「気品がある」「気高い」「美しい」というような、完成度が高いイメージが漂います。そんな美しい韓国女優メイクを真似するには、どんなポイントを抑えればいいのか、紐解いてみたいと思います。

ただし、韓国の女優さんといっても多くの方がいらっしゃり、それぞれに個性もありますので、もちろん一括りで説明できることではありません。「日本の女優はこういうメイク！」と一言で言えないのと同じです。ですので、あくまでも、日本でも割と人気がある韓国ドラマに出られている女優さんをピックアップして、なかでも共通する傾向をピックアップしていきたいと思います。

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韓国女優メイク・美しさの種類

先述した通り、全ての韓国女優さんに言えるわけではありませんが、日本で人気があって注目される韓国女優さんの傾向として感じるのは、やはり美しさの完成度が高いイメージ。言い方を換えると、女性性を追求した完成度の高いイメージの美しさを追求している印象です。

カジュアル、ポップ、マニッシュ、スポーティ、モード、というよりも、フェミニン、ラグジュアリー、レディライク、そんなイメージが浮かび上がってきます。

多様性の時代であれども、やはり韓国の国民性や歴史、文化が、ファッションやメイクに影響していることは確かだと思います。垢抜けて洗練された浮き立つ美しさを纏う女性。そんな女性像を目指すと、おのずと韓国女優メイクに近づいていくような気もします。

韓国女優メイク・ベースメイクのポイント

「完成度の高い美しさ」という観点で見ていくと、やはりベースメイクはしっかりと作り込まれた仕上がりが多いように感じます。もちろんナチュラルな雰囲気のショットもありますが、どちらかというと「しっかりベースメイク」で肌トラブルを全て完璧にカバーしたようなベースメイクです。ご質問者様もおっしゃる通り、色味を華やかに使っているわけではないので、一見ナチュラルメイクに見えますが「メイク度合い」は結構高めです。

メイクをして変身することに罪悪感を持たず、メイクをして美しくなることの恩恵を遠慮することなく享受する。これに尽きるような気がします。日本人の中には、すっぴんとメイク後の顔が大きく変化することに、無意識に罪悪感のようなものを感じてしまう方も多いように思います。しかし、せっかくメイクするのだから、美しく変化しなければ意味がない、くらいの意識を持ってベースメイクを仕上げてみると、その意識の変化だけで仕上がりも変わってくるものです。

薄づきのベースメイクを目指すのではなく「ちゃんとメイクをしています感」が出るようにベースメイクを施してOKです。さらに艶っぽさを出すためには、パウダーファンデーションではなく、リキッドもしくはクリームタイプのファンデーションを使うようにしましょう。

シミやクマなどの肌トラブルがある方は、コンシーラーも丁寧に使い、肌トラブルを一切見せないような肌を目指して仕上げていきます。

韓国女優メイク・眉メイクのポイント

眉メイクに関して共通して言えるのが、やはり「太め or やや太め」というところかと思います。細めの方がいないわけではありませんが、傾向として、やや太眉であることが多いです。きっちり描かれている方もいれば、元の自眉を生かした太眉の方もいらっしゃいますね。目力強めのアイメイクをされている方が多いので、それとのバランスを考えて、やや太めの方がマッチするということもあるかと思います。

韓国女優メイク・アイメイクのポイント

そして、アイメイクについてです。ご質問者様もおっしゃる通り、やはり「上まぶたのアイライン強め」という傾向は今でもあるかと思います。ただ、少し前は、リキッドアイライナーを使って、ビシッとアイラインを目立たせたアイメイクの方が多かったように思いますが、最近はそこまでではなく、目尻もさほど伸ばしすぎず、ペンシルアイライナーを使われている方も多いように思います。

とは言っても、やはり「上まぶた＞下まぶた」の強弱バランスは健在です。
下まぶたにあまりダークな色を使わずに仕上げることで、涼やかで凛とした目元に仕上げることができます。

ただし、だからと言って下まぶたをノータッチで済ませるのではなく、下まぶたのくすみをカバーするような、ベージュ系のアイシャドウやハイライトを使い、くすみのないクリアな下まぶたを作ることは大事なポイントです。

韓国女優メイク・リップ、チークのポイント

韓国女優メイクのとっても大事なポイントであるリップメイク。赤味の強い色味をチョイスしていることが多いです。躊躇して肌馴染みの良い色を使うと、凛としたアイメイクと相まって、ややクールな印象になりがちですが、口元に赤味を入れることで、ぐんと女性らしさがアップします。肌の透明感も増すので、ここは思い切って赤系リップをチョイスするようにしましょう。

また、この赤系リップを際立たせるために、チークはかなり控えめの方が多いです。ノーチークの方もいらっしゃいます。そうすることで、顔の中で血色感があるのは口元だけになるので、口元をより強調することに繋がり、より「大人な女性」のイメージを強調してくれます。

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AI TERANAGANE（寺長根愛）

札幌を拠点に活動するメイクアップアーティスト。
2006.4月にメイクサロン＆スクール「AiLOGIC」を設立。その後、2014.4月より「Ai TERANAGANE make up studio」としてリニューアル。
同時に、コスメブランド「Ai TERANAGANE」を立ち上げる。
スタジオ運営の他に、テレビ・映画・雑誌・CM等のヘアメイクも多数担当。芸能人・タレントなどのヘアメイクも手掛ける。専門学校や各種企業にてメイク講師を勤める傍ら、メイクセミナーやイベントなどの主催も行う。活動拠点である札幌以外に、日本国内主要都市及びロサンゼルス、サンフランシスコ、シンガポールでもセミナーやイベントを開催。学生や後輩を育成し、業界を盛り上げていくためのイベント企画も行い、ブライダル業務や化粧品開発、コラム＆メルマガ執筆等、多岐に渡って活動中。