目力重視の場合はどっちが適している？

顔のパーツの中で、目元を1番に強調したい場合は、リキッドアイライナーを選ぶようにしてみましょう。目の存在感を強く、パチっと目力を出すことに重点を置いた場合、やはりペンシルアイライナーよりもリキッドアイライナーの方が、発色が濃いものが多いので目力が出ます。ただ、ペンシルアイライナーの中でもジェルペンシルタイプのものは発色が濃く、リキッドアイライナーに負けないくらいの目力を出すことも可能です。

ラインがガタつきがちな初心者にはどっちが適している？

ラインがガタついてしまっても、綿棒でぼかして馴染ませることができるという点で、ペンシルアイライナーの方が適しています。リキッドアイライナーの場合、ガタついてしまったら綿棒でぼかすということができません（アイシャドウを上から重ねてぼかして見せるというテクニックはあります）。バタバタと忙しい朝や、取り返しのつかない失敗を避けたい場合は、ペンシルアイライナーを使った方が安心です。

目尻の長さを出したい場合はどっちが適している？

目尻のアイラインをスッと伸ばして、目の横幅を広く見せるテクニック。これにはリキッドアイライナーの方が適しています。ペンシルアイライナーでも不可能ではありませんが、目尻ラインの先端がボテっと太くなってしまうことがあります。綿棒で修正することは可能ですが、美しい繊細な目尻ラインを引くなら、リキッドアイライナーの方が勝ります。

太めに引きたい時はどっちが適している？

アイラインの太さを出して目を丸く見せたり、目の縦幅を広く見せるテクニック。これをする場合にはペンシルアイライナーの方がお勧めです。リキッドアイライナーで太さを出してしまうと、「描きました！」感が強く、やや不自然さが生じ、目を閉じた時や伏し目がちになった時に違和感が出てしまいます。色は、ブラック以外にブラウン、ネイビー、ワイン色などのカラーペンシルを使っても素敵です。

上記の内容と併せて考えると、太さも長さも出したい場合は、ペンシルアイライナーとリキッドアイライナーのダブル使いがお勧め、ということになります。

涙目の場合はどっちが適している？

涙目の場合は、ペンシルアイライナーの方をお勧めします。メーカーによって個体差があるので、あくまでも傾向としてではありますが、リキッドアイライナーは水分に弱いものも多いので、涙目になりやすい方、また、今日は泣いてしまいそうな予定があるというときは、ペンシルアイライナーの方を使うようにしましょう。

まばたきが多い、まばたきの力が強い場合はどっちが適している？

ドライアイや疲れ目で、まばたきが多いという自覚がある方、そして無意識のうちにギューっと目を閉じる癖がある方の中には、下まぶたが黒ずんでしまうことに悩んでいる方が多いです。原因は、「まばたき」という上まぶたと下まぶたの摩擦が多いこと。摩擦に強いのは、ペンシルよりもリキッドです。

他にも、下まぶたにアイシャドウを乗せるようにするとか、下まぶたのフェイスパウダーを丁寧に乗せるというパンダ目解消法も大事ですが、アイライナーをリキッドにしてみるのも効果的です。

いかがでしょうか。

アイライナー選びは「何を優先するのか」「何に困っているのか」ということを考えながら選んでいくと、自分にはペンシルが合っているのか、リキッドが合っているのかの答えが導きやすくなります。場合によっては、ダブル使いをした方が良い場合もありますし、日によって変えるというのも大事なことです。アイメイクをより楽しめるように、自分に合ったアイライナー、見つけてみてくださいね！

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AI TERANAGANE（寺長根愛）

札幌を拠点に活動するメイクアップアーティスト。
2006.4月にメイクサロン＆スクール「AiLOGIC」を設立。その後、2014.4月より「Ai TERANAGANE make up studio」としてリニューアル。
同時に、コスメブランド「Ai TERANAGANE」を立ち上げる。
スタジオ運営の他に、テレビ・映画・雑誌・CM等のヘアメイクも多数担当。芸能人・タレントなどのヘアメイクも手掛ける。専門学校や各種企業にてメイク講師を勤める傍ら、メイクセミナーやイベントなどの主催も行う。活動拠点である札幌以外に、日本国内主要都市及びロサンゼルス、サンフランシスコ、シンガポールでもセミナーやイベントを開催。学生や後輩を育成し、業界を盛り上げていくためのイベント企画も行い、ブライダル業務や化粧品開発、コラム＆メルマガ執筆等、多岐に渡って活動中。